ニートが公共交通機関だけでお遍路してみた③
4日目
前日の焼山寺で精神的にも肉体的にもやられてしまった私。
神山町は不思議な空気が漂う町でした。
下山中よく見かける「やめよう、差別!」の看板。
ここら辺は昔部落差別でもあったのでしょうか?
しかし温泉の質はとてもよく食事もおいしくていい宿でした。
ほとんど眠れなかったので今日1日体力が持つか非常に不安になりながらもとりあえず出発。
本日は13〜19までをやっつける予定。
寺密集地帯なので変に歩きが続きそうで少し心配でした。
まずは神山温泉からバスに乗り一宮札所前で下車。目の前が13番大日寺です。
立派な門ができてました。
ここから17番までは歩きが続きます。
次の14番を目指していると、突如住宅街の中に現れた…
どなた。
あと犬にすごい吠えられたんですが、そんな吠えると後ろに誰かついて来てるのではと不安になってしまうのでやめて…
14番 常楽寺。
常楽寺は岩肌むき出しのお寺で、荒々しくて素敵でした。
また歩きます。
次の国分寺でアクシデント発生です。
私が国分寺に着いたのと同じ頃、ヤンチャそうなお兄さんがお参りしていました。
お遍路はしてなさそうな方で、その方が参拝し終わるのを待って、私もおまいり。
終わった時には既にお兄さんはおらず、私は納経所へ。
さあー次の寺までまた歩くかぁと寺を出ようとしたその時、再び現れるお兄さん。
今まで何してたんだ?
荷物も何も持たず、寺を出て私と同じ道を歩き始め、チラッとこちらを振り返りT字路を曲がっていかれました。
ここら辺の寺は全部住宅街にあって炎天下もちろん誰も歩いていないので、ちょっと進むのが怖くなり…
たまたま国分寺にいらっしゃった車遍路の方に図々しくも声をかけて、次の寺まで乗せてもらうことにしました。
2キロほどなので…(笑)
淡路島からいらっしゃったというご夫婦。
いきなり話しかけられて最初は戸惑っておられましたが、ご親切にも乗せてくださいました。
このご時世どこの馬の骨かもわからぬ私を乗せてくださり本当にありがたかったです…
(たまに)歩いて遍路をしていると、車というものがいかにすごいものかを実感します。
炎天下影のないところを30分歩くというのはこれかなりこたえますが、そこをものの5分で次の寺16番観音寺へとついてしまいました。
するとお父さん。
「次の寺も乗ってく?」
えっ!いいんですか!!!w
次の寺も3キロほど。こんな太陽の下歩いたらそれなりに体力を消耗します。
ありがたく乗せていただくことにしました。
そんなこんなで17番井戸寺。
ご夫婦はこれで帰るとのことでお別れ。
ありがとうございました!
次の恩山寺まではまず井戸寺から2km離れた府中駅より電車に乗り、徳島を経由して南小松島駅で下車。そこから3kmです。
当初の予定ではここは徒歩で向かう予定でしたが、車に乗せていただいたことによりまいて30分ほど待てばバスが来るのでそれを待つことに。
しかし真夏の30分、疲れもあり、日陰のベンチに座っていてもきつい。
近くにめずらしく(失礼)おしゃれなカフェを発見したのでお邪魔しました。
時間になったのでバスに乗り恩山寺前で下車。15分ほど歩いたら18番恩山寺です。
また犬にすごい吠えられた…やめて…
さて、次の立江寺まではバスで行く予定でしたが、南小松島から乗ったバスがそのまま続いている路線のため、次のバスまで2,3時間ほど空いてしまったのでここは歩くことになってしまいました。
その距離4.5km。炎天下歩くにはこたえました。
途中遍路小屋で休憩もしながら1時間以上かけて到着。
今回の遍路ではもしかしたらここが一番しんどかったかもしれません。
あ、嘘です。どれもしんどかったです。
次の20,21は登山のため本日はここで打ち止め!
ここで本日の宿の女将さんに迎えにきていただきました。
浅ましいわたし、またしても迎えにきてくれそうな宿を予約していました。
公共交通機関を使って移動するのであれば、本来は立江駅から電車で2,3こ前の駅まで戻り、そこから更にバスに乗り次の寺鶴林寺のある山の麓の勝浦町付近に泊まったり、そこからアタックするのが王道のようですが、寺は1つ1つ前に進んでいるのに、電車で前の駅に戻るっていうのもどうにも気持ち悪く、更に勝浦の宿は送迎を行なっているところはわたしの探す限りなさそうだったので、鶴林寺からは少し離れますが、果樹園オーナーの宿碧さんにお世話になりました。
この判断が結果大正解だったのですが、キリが悪くなりそうなのでここで一旦くぎります。
ただの移動の記録になっちゃった😘