5日目
四国全行程を通して、一番大変そうだなぁとぼんやり考えていたのが本日5日目でした。
というのも登山が2回必要で、立地的にタクシーを呼ぶのも難しそうだったため。
まず20番鶴林寺までは宿から1時間ほど歩きそこから2時間登山。
打ち終わったら来た道を戻って一度山を降り、川を渡ったらそこからまた2時間ほど登山で21番太龍寺へ。
太龍寺からはロープウェイで下山してそこからバスに乗り更に少し歩いて22番平等寺。
近くにロケ地のうどん屋があるのでそこでうどんをいただいて、徳島に戻って一泊、というのがこの日の予定でした。
鶴林寺と太龍寺って目と鼻の先にあるのに両方とも山の上にあるもんでそれがまたしんどいんですよね。
かつて弘法大師はその金剛杖をえいっと山にかけて渡ったとか渡ってないとか……
ちなみに太龍寺のロープウェイは、鶴林寺を下山したところから歩いて8kmくらい、太龍寺山の向こう側になるので、今回は選択肢からはずれていました。
話は前日へと戻ります。
宿へ向かう送迎の中で女将さんから素敵な提案がありました。
「明日時間あるからさあ、鶴林寺までも送って行こうか?😊」
なんですって!!!!!w
焼山寺の次に厳しいと言われている鶴林寺登山、これ回避できたらこんなに嬉しいことはありません。
ありがた〜く送っていただくことにしました。
これで明日はかなり楽になりますが、鶴林寺から下山してもう一登山残っています。
歩いて行かれた方のブログを読みあさって、覚悟をしてその日は就寝しました。
翌日、起きて食堂へ向かうとこんなメモが。
「20番の900m手前から歩きませんか?」
心の汚いわたし、正直一瞬歩きたくないと思ってしまいましたが、せっかくなので少し歩くことにしました。
意を決して車に乗り込むと、更に提案が。
「鶴林寺まで歩いたらさ、駐車場で待ってるから、太龍寺の登山口までも送ってくよ〜😊」
ほんとうにいいんですか?????(笑)
実はこの日の宿泊者はわたしだけ。
いつもだったらできないけど、暇だからねぇ〜とのことでした。
まるまる一登山回避できてしまって、本当になんとお礼を言っていいのかわからないくらいありがたかったです…
鶴林寺への道は、こりゃ自力で登ってたら死んでいたな…と思うほど車道でも急勾配で、女将さんの優しさと文明の利器の素晴らしさを噛みしめながら車窓を眺めているとあっという間に目的地に到着。
いよいよ気合を入れて登山()スタートです!
へたれ遍路のわたし、ちゃんとした遍路道を歩くのは今回がはじめて。
鶴林寺に近いということもあってかなかなか整備されていて歩きやすい道でした。
朝、静かな山の中を一人で歩くのはすがすがしくてきもちよく、歩いて良かったなあと思いましたが、それでも最後の方はしんどくてゼェハァ言いながら登っていると開けた場所に到着。
寺の駐車場でした。
既に女将さんが待ってらっしゃったので軽くお礼を言って参拝へ。
鶴林寺の山門、静かな山の中に堂々と佇んでおり、とても威厳があって素敵でした。
いよいよ太龍寺登山だ!と意気込んで駐車場に戻ると、そこにはにこにこした女将さんが。
「本音はさぁ、ロープウェイまで送って欲しい?(笑)」
なんと、先ほどの900mですっかりバテていた私を見て、この子に太龍寺登山は無理と思ったとのことwww
本音を伝え、ロープウェイまでおくってもらうことに(笑)
たくさん予習したし、頑張ろうという意気込みだけは結構あったのでちょっとだけ拍子抜けてしまいましたが、わたしの遍路のモットーは「なるべく楽してまわる」なのでありがたくロープウェイまで送っていただきました。
(太龍寺までは車道が通ってないので車では行けません)
最初は宿から全部歩いて向かう予定だったのに、
送迎なし
↓
鶴林寺手前まで
↓
太龍寺登山口まで
↓
ロープウェイ駅まで
と、あれよあれよと送迎ポイントが伸びてしまって、四国第二の遍路転がしである鶴林寺と太龍寺を攻略してしまいました…これでいいのかな…(笑)
ロープウェイで太龍寺をさくっと打ち終えたのですが、あまりにもまいてしまったのでまたしてもバス2,3時間来ない問題が発生。
当初の予定はバスに15分乗ってそこから40分歩いて次の寺平等寺です。
バス15分と徒歩40分なら、タクシーで移動してもそんなかからないだろ…焼山寺ですら2500円だったし。
そう思ったわたしはタクシーを召喚!
ここは当初タクシー使う予定はなかったので、近くにタクシー会社があるのか心配でしたが、ロープウェイのお姉さんに聞いたら親切に何社か教えてくださり助かりました。
しかしどこで計算間違えたのか意外と平等寺は遠くて確か3500円くらいはお支払いしました…w
まぁタクシー以外に手段がなかったのでしょうがない、気を取り直して平等寺参拝。
いよいよ平等寺の後は、たのしみにしていたうどんです!
平等寺からは徒歩30分ほどで志乃屋さんに到着。
ここは四国3で逆打ちをしてる際に、太龍寺のロープウェイの時間に間に合ってしまうのを防ぐために寄ったあのうどん屋さんです。
もちろん頼んだのは…
とんかつうどん!
うまい!
さて、本来ならここで徳島に戻る予定でしたが、例によりかなりまいたため現時点でまだ12時半。
予定外ではありますが次の23番までまわることにしました。
駅からすぐのところに薬王寺はあります。
薬王寺は今回参拝の予定がなかったので、写真の構図を予習していなくて失敗…いつかリベンジしたいです。
薬王寺は階段を登ったところに本堂があり、遠くに海が見えたりしてなかなか素敵でした。
アルコール消毒を勧めてくる一休さん。
こちらも今回伺う予定はなかったため、席、メニュー等予習して行かなかったのですが、後から聞いたところ適当に頼んだ厄除けうどんが軍団の頼んだそれのようでした。
手打ちうどん やすらぎさん
厄除けうどん
うまい!
さすがに遠いので今回はここで打ち止め!お疲れ様でした。
次の最御崎寺は高知県。つまり、今回で全て徳島の寺はまわれたことになります。
かつてお遍路の達人(?)大泉洋氏はこう言いました。
「徳島は厳しい寺が多いんだよなぁ〜」
距離こそ近いものの、山の中にある寺が多く、実際お遍路ころがしと言われている寺も3寺あり、まさに「厳しい寺」が多かった徳島。
途中もののけに怯えて心も折れかけましたが、人の優しさに助けられなんとか制覇いたしました!
次回からは「修行の道場」、高知県がんばります!
おまけ
徳島に帰ってきて泊まったホテルは、四国2の初日に彼らが泊まった宿でした。
有休残 2日