ニートが公共交通機関だけでお遍路してみた⑫
ご無沙汰してしまいました!
なんとなく筆が進まなく更新するのに時間がかかってしまいました。
多くのお遍路の旅行記やブログが愛媛前後で途切れている理由がわかったような気がします(笑)
時間はかかるかもしれないけど私はなんとか最後まで書いていきたいと思います…!
6日目
通算14日目。
今日も自転車でまず2寺やっつけます。
まずは約8km先の33番雪蹊寺へ。
その前に桂浜が近いので寄ることにしました。
雪蹊寺、そして次の種間寺は市街地南の太平洋近くにあるのですが、高知の中心地から行くには間にどうしても山がありこれを越えることになります。
山を越えるのはもちろん避けたいのですが、もう一つできれば避けたいことがありました。
トンネルを通りたくない()
理由はしょーもないですがなんとなく怖いからです()
しかし南に出るにはどうしてもトンネルを通るしかなく…
1番右側、湾に近いところだと山もおそらくそこまで高くなく、トンネルも1番短かったので遠回りしても往復1番右側のトンネルを通ることにしました。
怖くないトンネルでありますようにと願いながら出発。
今日のお供も昨日と同じで、車輪小さめのギアなしくんです。
朝の高知は学生で賑わっていました。
自転車通学の多いこと。
信号が青にかわると一斉にみんなが漕ぎ出します。
普段だとこういうときどんどん前に出るタイプですが、かわいい自転車に乗ってたもんでどんどんおいていかれました。全然進まないんだこの自転車。
大きな1本道をまっすぐ進んでいくと景色はだんだん変わり、工業地帯になってきました。
そしていよいよトンネルです。
だいたい500mくらいのトンネルですが、通勤通学の自転車でかなり賑わっていました。
自転車だとここしか通るとこないもんね。
一安心でした。
さてここから桂浜も、Googleマップ先生の言う通りに行くと小さい山をひとつ越えそうだったので、湾沿いのうねうねしたよくわからない道を進むことにしました。
遍路を通して、なるべく坂のない道を見つけるというスペックを身につけた気がします。
住宅地を抜けて急に開けた道に出たなと思ったら、目の前が桂浜でした。
開けた道、先がかなり急勾配の坂になってたのでうねうねきて正解でした。
さくっと観光を終え雪蹊寺へ。
雪蹊寺の境内には、そこら辺に咲いてる白い彼岸花をとても高く売ってる怪しい人がいました()
次は7.5km先の種間寺へ。
最短距離だと6.5kmくらいなのですが、ここも小高い山を2個ほど登りそうだったので一度太平洋側に出て大回りしていくことにしました。
そのおかげかどうかはわからないのですが、途中で例の看板を発見…!
水曜どうでしょうを好きな方しかわからないと思いますが、看板は新しくなり、現在は用水に沿って2kmに変わっていました。
とっっってもどうでもいいことですが、kmのKが大文字なのが気になる…大文字のKだと熱力学のケルビンになってしまうので全く意味をなさない数字が書いてあることになってしまいます🙄
伝わればいいのよ。
そんなわけで看板を見つけて興奮していたら種間寺に着きました。
納経所に寄った時にお寺の方からハッピーターンをいただきました☺️
次の清瀧寺まではそこそこ距離もあり、一度高知まで帰ることに。
またトンネルを通らないといけないのですが、3つあるトンネルのうち1番短いのは行きに通ったトンネルなので、遠回りしてそこまで戻ります。
14,5kmだったかな?
進まない自転車でこれだけの距離はやはりなかなかにしんどく途中コンビニでアイス休憩をはさみながら、なんとか高知に到着。
帰りは長い坂道があったのも疲れた要因の一つでした。
2日間お世話になったかわいい自転車くんともお別れ。全然進まなかったけどありがとね( ◠‿◠ )
さて、ここから清瀧寺まではまず高岡営業所行きのバスに乗り終点で下車。ここから歩くこと40分くらいです。
バス停から少し歩くと道は段々坂になり、四国ぽい道を抜けて登っていくと景色がよくなってきました。
ゼェハァ言いながら清瀧寺に到着!
ありがたいな〜!!!
ちなみに次の青龍寺は右に見える山の裏側。
今日は間に合わないため、青龍寺近くの宿まで移動して今日の工程は終わりです。
下山して高岡高校通りバス停まで歩きます。
1時間くらいで到着。
ここから竜というバス停まで乗車するのですが40分もバスに乗るのに300円と激安のドラゴンバス…!
竜まで行くバスは本数少ないので注意です…!
ちなみに私は来たバスに乗り込んだら違うバスだったぽくて下車しましたw
再度来たバスに確認して乗り込んで、竜で下車したら本日の宿は目の前です。
お世話になったのは土佐龍温泉 三陽荘さん。
食事も温泉も最高で良い滞在になりました🥺
1番安かった山側のお部屋をとっていたのですがアサインされたのは海側。
この宿、ランチ営業もやってるみたいなのでお遍路で近くに来られたら是非お食事だけでもオススメします!
わたしは夕飯をオーシャンビューのテラスでいただきました( ◠‿◠ )
蚊に刺されたよ( ◠‿◠ )
本日初めての食事は体に染み渡りました〜
温泉は四国では珍しいらしい茶褐色。
広く開放的な大浴場、庭園を眺めることができる露天風呂もあってとってもゆっくりできました。
そんな訳で最終日の夜はお遍路を忘れ、とってもゆっくり過ごすことができました。
最終日
通算15日目。
いよいよ最終日!
朝日が登るのを部屋から眺めながら、前日買ったおにぎりを食べます。
青龍寺はここから1㎞なのでさくっと打ちに行きます!
これにて無事高知の寺も制覇!!!
今回のお遍路も一旦区切り。お疲れ様でした。
チェックアウトしたら高知駅までは宿に送っていただきました。
ここ、普通に帰ったら多分すごいめんどくさいので、送迎が今回三陽荘さんにお世話になった大きな決め手でした。
一度見た風景は割と覚える方なので、ここ昨日自転車で駆け抜けたなぁと車窓を眺めていたら高知駅に到着。
バス、飛行機と乗り継いで羽田まで帰ってきました。
約1週間お遍路の旅。長かったですがいつもよりは帰りたいと思わなかった気がします。
愛媛も頑張るぞ〜!!!
おまけ
最終日、高知駅で乗る予定だった電動自転車を発見。
私は根に持つタイプです( ◠‿◠ )
ニートが公共交通機関だけでお遍路してみた⑪
5日目
通算13日目。
福岡を午前中に発った私は高知空港に舞い戻っていました。
後半戦は3日間で積み残しの29から36までをやっつけていきます!!!
機内からみた高知市街。
今日はあの山を自転車で登って、明日はあそこの山を越えるのか〜!がんばれわたし〜!
そういえば電動自転車が借りれなくなってしまった問題ですが、今回の旅2日目の朝、窪川の旅館にて、電話のみの営業になった県の観光案内所に電話してみました。
市内には電動自転車を貸しているところは他にないが、eバイクなら駅前まで持ってきてくれる業者があると。
eバイクと聞いてもピンとこなかったのですが、電動のクロスバイク?みたいです。
(違ったらごめんなさい)
とにかく、電動ではあるということなのでホームページと連絡先をメモして電話を切りました。
が。
ホームページで金額を見たらびっくり。
1泊確か1.5万くらいはしました。もっと高かったかな。
こちとら無料で借りようと思ってたもん急にそんな出せねぇわ!
えーしたらバスかなぁと考えましたがバスはどうにも接続も悪く徒歩も多いしうまくまわれる自信がない!
えぇもう宿のレンタサイクルで山を登るしかない!!!と腹をくくる他ありませんでした。
乗りやすい自転車でありますように!!!!!
空港と後免駅、割と近くにあるのですが公共交通機関を使うと高知を経由しなければならずめちゃくちゃ遠いし何より時間もかかるので大人しくタクシーに乗りました。
ちなみに空港から歩いて20分くらいのところに田村公民館前(黄色のピン)というバス停があり後免駅まで行けるようでしたが、次のバスまでかなり時間があったので今回は見送りました。
タクシーのおじさんに話しかけられたので、後免駅からはバスに乗って国分寺に行くことを話すと、バス停と駅は少し離れているようで、バス停で降ろしてくれることになりました。
「でも、バスすごい少ないよ。バスあるかなぁ?」
…バス、1時間半後なんだよなぁ。
「え、そうなんですかぁ?駅前でどこか時間を潰せるところありますか?」
こういう時何故かわからないけど知らないふりするの何でなんでしょうか。
「ないよ!なーーーんもないよ!」
ないのかよ、駅前なので何かあるだろうと期待してたけど何もないんかい!
国分寺までは3kmほど。
何もないなら、歩くかぁ。
「そうですか…じゃあ国分寺まで歩いて行こうかなぁ…」
「したらさぁ!メーターはバス停までで止めるから、歩いて行くのにわかりやすいところで降ろすからね!」
おじいちゃん、かわいかった、ありがとう。
タクシーは一旦バス停で停止。
「はい、じゃあね、今メーターとめたからね!」
バス停から100mくらいでしょうか。
降ろしていただきました。
「ここずっと歩いてったら左側に森が見えるから!そこが国分寺だから!」
値段、かわらなかったかもだけどおじいちゃんありがとう。
空港から3000円くらいだったと思います。
地図で見ると近そうに見えましたが意外と遠かったな。
今日の天気は快晴。
前半は日差しの下で長時間歩くこともなかったので、四国といえばそうそうこれだよ〜なんて考えながら歩いていたら国分寺に着きました。
おみくじをひいたら、
スタミナ不足に注意
とでてきました。いやこれから自転車で山登る予定なんですが………
次の善楽寺までは少し歩いたところからバスに乗ります。
歩いて15分ほどの国分通バス停からバスに乗り込み一宮東門で下車。5分も歩けば到着です。
善楽寺を打ったら高知まで出て、いよいよチャリ登山×2です。
とりあえず高知駅近くの宿へ向かいます。
一宮神社前からバスに乗り高知駅前で下車。
お世話になるのはホテル高砂さん。
大浴場のある宿の中から駅に近く安いところを選びました。4000円くらいだったかな。
荷物を預け、今日明日のお供とご対面!
車輪小さめ!ギアなし!!!!!
頑張れるかな。まぁやるしかないので約6km先の竹林寺へ向けて出発。
漕いでも漕いでも進まない。
市街を抜けて川を渡るといよいよ坂がスタート。
思ってたより急勾配ではなかったので、多分電動だったら降りずに最後まで登れたなぁ…
ゼェハァ言いながら登ってると竹林寺に着きました。
ちなみに四国3で道を間違え登り直したどうでしょう班ですが、道を間違えてもその先で竹林寺の道に合流するからただ遠回りになるだけでわざわざ登り直さなくても良かったのに、ほんとに登り直したのかな彼ら。
きれいなお寺さんでした。
さて打ち終わったので山を下ります。
頑張って登った分下るのは楽しいはずですが、車輪が小さいもんで壊れそうでスピードも出せず、それも地味にストレスでした。
禅師峰寺までは7km。最後に短いですが急な坂があります。
到着!
寺の裏からの景色が桂浜の方まで見渡せてきれいでした。
今日はここで打ち止めです。
宿まで10kmこいで帰ってきました。
途中で夕飯を調達。
高知に来たら絶対に食べたいと思っていた、餃子の安兵衛さん!!!!!
餃子一人前をテイクアウトしてホテルで食べたのですが…
全っっっ然足りなかった……
こういう時に追加注文できないのがテイクアウトのデメリットですね。
まだ開店したばかりで人もいなかったので、店で食べれば良かったかな…(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
今回ひろめ市場にも行けなかったので高知はまたゆっくり行ってみたいですね。
その時には電動自転車を乗り回したいです()
ご飯を食べたら温泉でゆっくりして就寝!
明後日はほぼ帰るだけなので、ほとんど明日が今回の最終日。
明日も自転車乗り回して頑張ります🚲
ニートが公共交通機関だけでお遍路してみた⑩
4日目
通算12日目。
本日の予定
今日は午後から福岡に行きます。
宇和島と松山の間にある次の43番明石寺を打ったら44番45番へと進みたいところですが、松山から遠く離れた山の中のため行くことができません。
そこでそこを飛ばして、飛行機までの時間で46から出来る限りまわろう!という計画です。
松山市内は割と寺の密集地で、46〜53までの寺が集まっています。
密集地と言っても歩ける距離ではないので、お得意の()レンタサイクルでも調達してまわってやろうじゃないか!と考えていたのですがこれがなかなか大変でした。
元々県(市?)がレンタサイクル事業を行っていたみたいなのですが、シェアサイクルの導入に伴い廃止、またそのシェアサイクルも請負い業者が新型コロナウィルスにより経営難のためシェアサイクル事業から撤退、その後の会社はコロナのため決められず、というなんともちゅうぶらりんな状態。
民間のレンタサイクル業者も探したんですが、見つかったはいいけど松山駅からは少し離れていて尚且つ高い。
どうしようかと迷っていました。
この日松山市内に泊まれれば、レンタサイクルをやっているホテルは結構あるんだけどなぁー…
ダメ元で、ホテルのホームページに「宿泊者限定」と記載のない、貸し出し料金のかかるホテルに事情を説明して問い合わせてみました。
(無料で行なっているところが多く、逆に有料のところを探すのが大変でした)
メールを送ったのは東京第一ホテル松山さん。
なんと、そういった事情なら…と特別に自転車をお借りできることになりました!
本当にありがたかった〜
ってことで、前置きが長くなりましたが4日目スタートです!
宇和島〜松山
卯之町には駅があり、尚且つバスも通っているため電車かバスで移動することになります。
私は後ろの時間もあり少し早く移動したかったので、到着時間が早くかつ少しだけ寺に近いところで降りれるバスを選択しました。
しかしこの区間、西南周遊きっぷのフリー区間内ではあるのですが以下は対象外と記載があり本当に乗れるかはわかりません。
四国西南周遊レール&バスきっぷ(片道タイプ) |四国旅行 JR四国ツアー(駅コミ)
私は宇和島駅前から急行松山行きのバスに乗り込みフリー区間内の卯之町営業所で下車しました。
乗る前に運転手さんに確認した上で乗車しましたが、西南周遊きっぷの案内を見る限り運転手さん次第のような気もしますのでご注意ください!別に普通に乗れるのかもしらんけど!
バスを下車して20分くらいあるいたら明石寺に到着!
裏山みたいなとこの上にあって、最後の坂が意外としんどかった…
かつてそこにあった看板は隅の方に…
明石寺で面白かったのは御朱印をお願いした時、墨をつけては筆先を見つめ…書くのかと思ったら筆を置き納経帳を整え(タオルとか新聞置いて高さを調節したり)、そしてまだ筆先を見つめ墨をつけたらまた筆を置いて…
これを一文字ごとに繰り返すので3分くらいかかったんだけどwなんだったんだあれ、ビデオとりたかった。
参拝を終えたら駅まで歩き、JRの特急でビューンと松山まで一気に移動。
高知〜松山は移動が多くて大変だったので達成感もひとしお\( ˆoˆ )/
西南周遊レールきっぷも使い倒して6000円ほどお得に移動できたのも嬉しかった〜!
松山市街
東京第一ホテル松山さんは、駅から歩いて5分ほど。
今日のお供とご対面です。
さぁここからは駆け足でいきます。
まずは15km離れた46番浄瑠璃寺!ジョリジョリ!
浄瑠璃寺にて、水曜どうでしょうのポーチ?を持った歩きお遍路さんを発見。
コミュ症なので持っていたonちゃんを隠しました()
47番八坂寺はすぐそこ、1分ほどで到着。
4kmほど移動して48番西林寺!
少し疲れたのでマックで休憩!
普段なかなか外出しないため、久しぶりに季節ものを食べれて幸せでした。
そして前半戦最後!49番浄土寺!
石手 2kmの標識を見てもうちょっと進もうかと思いましたが、道後周辺の寺は次回に取っておくことにしました。四国3で彼らが泊まった道後舘が次回にお預けになってしまったので…
ホテルまで6km漕いでかえってきました。
この日はある寺にいたねこちゃんがたくさん触らせてくれて、それだけで最高の1日になりました。マックも食べれたし良い日だったなぁ。
幸せを感じるレベルが低いので毎日楽しく生きてます。
なにコレ。
ということで長くなりましたが前半戦終了!
2日後には高知に戻って積み残しをつぶしていきます!あぁチャリどうしようね。
おまけ
翌日福岡にて友達に連れて行ってもらった餃子屋さん、有名だったみたいで案内された席の隣におにぎりの色紙があってびっくり。
餃子ってなんでこんなにおいしいんだろうか…この日も良い日でした。
前半戦、おわり。
ニートが公共交通機関だけでお遍路してみた⑨
3日目
通算11日目。
朝起きると何故か体が痛い。昨日は登山もしてないのになぁ?なんでだろうと思ったら、昨晩使ったマッサージ機で多分骨をぐりぐりされていたようで、背中の骨が痛い。
マッサージ機をちゃんと使えたことないんだけど使い方間違ってんのかなわたし。
カーテンを開けるとどんより。
向かいの旅館で朝食を食べているであろう方と目があってしまった。
出かける準備をして、朝食が500円と安かったので珍しく朝食を宿でいただきました。
炊き込みご飯を大盛り持った後に、いろりやさんの卵かけご飯のタレに気付いて朝からご飯2杯食べちゃった。
食べてる間に雨は本格的に。予報は曇りだったんだけどな〜。
荷物を増やしたくないのでもちろん雨具は持ってきていません。
今日は中村から宇和島まで移動する予定。
いよいよ修行の高知もあと一寺!
移動中に止むことを願ってとりあえず出発。
バス停までの500mはびしょ濡れになりながら小走りで移動。
車内からの眺めが風情あってよかったです。
雨に降られるのはつらいですが、炎天下もかなりきついので曇りなら最高なんですが。
中村からバスに乗って下車したのは寺山口というところ。雨は運良く止んでました。
徒歩15分くらいで本日一発目の寺です。
これにて、高知県を制覇しました…!
前半はとにかく登山がつらかった。
後半は登山こそないもののひたすら移動で連日乗り物酔い。それもまたきつかった…。
徳島と高知をまわれれば、愛媛香川もいける気がするのでこのまま頑張ります٩( ᐛ )و
来た道を戻り寺山口のバス停で30分ほど待ち。
この30分でまた雨が降ってきたのですが幸い屋根のあるバス停だったため助かりました。ラッキー♪
バスが来たので乗り込み、宿毛で宇和島行きに乗り換え。平城札所前で下車すると徒歩2,3分で次の札所、観自在寺です。
愛媛も全部やっつけてやるから待ってろよ〜!!!
観自在寺、凛とした空気の漂う素敵なお寺でした。
参拝を終えると次のバスまで1時間ほどあったので近くの道の駅で昼食をとることにしました。
まぁしかしお昼時なのもあってか全く頼んだものがでてこない!(笑)
こちらもバスを流すと全ての旅程が総崩れになるのでハラハラしながら頼んだワッフルを待ち、出てきた瞬間に全て胃に流し込み、走ってバス停へ。
なんとか間に合いました…四国のレストランのご利用は計画的に!( ◠‿◠ )
結果バスは数分遅れて到着したので良かったんですが、四国のバス、遅延があっても5分以内には来てくれて優秀だなとここまで来て思いました。
何故か徳島では15分以上の遅延に2度ほど遭遇しましたがそれ以外はだいたい定刻に来てくれます。すごい!
まぁ道は空いてるし利用者も少ないからなのか( ◠‿◠ )
さて、胃に多少の気持ち悪さも感じながらぼーっとバスに乗っていると、見たことのある建物が。
あれは、四国3で藤村さんが足摺岬に行かない代わりに寄った(?)饅頭屋だ!
ここ、場所だけは事前に把握していたのですがなんせ山の中。自分が通るかもわからず、調べるだけ調べて忘れてました。
近くにバス停があったのでワンチャンあるなとは思っていたのですが、まさか本当に通れるとは!
しかし無情。バスはスピードをあげて通り過ぎていきます。
あわててカメラを開き撮った写真がこちら。
雰囲気だけでも伝わればw
バスは終点の宇和島へ到着。
ここは四国1の2泊目の宿ですが、まぁ一瞬しかもドアップでしか映ってないので聖地感はなかったです(笑)
時刻はまだ14時。宇和島からそう遠くないところに2寺あるのでそこを打って今日は終わる予定です。
次の寺41番龍光寺まではバスで移動、そこから3.5km歩いて42番仏木寺。
帰りはもうバスがない(早すぎ)ので、仏木寺から務田駅まで4km歩いて電車に乗り宇和島駅へ帰ってくる、予定でした。数日前までは。
ずっとひっかかってたんですよね、こんな歩けねぇと。
しかも宇和島着く数分前にバス出ちゃって次また1時間後とかなんですよ。
そんな時にホテルにレンタサイクルがあることに気がつきました。
ホテルから龍光寺までは約10kmです。
それくらいなら、と思ったんですが…
見てくださいこの山に入っていく感じw
悩みました。ただなるべく歩きたくない私は、とりあえずGoogle マップで歩いてみることに。
…思ってたより傾斜ないかな?これなら自転車で頑張って登れるかな…???
ということで、自転車でのアタックが決定したのでした。
よろしくお願いします!
かごのところに大きなプレートがついてて2号車とかでっかく書いてあるからこんなんで山の中の県道を登るのか…と少し恥ずかしくなりました(笑)
しかしどうしようもないので気にせず出発です!
宇和島の市街地を抜けると、割とすぐ山に入り上り坂になります。
しかし事前に調べていた通り、そこまで厳しい坂ではなく、ギアを緩めれて頑張ればなんとか登れる道でした。
せっせと登っていたら、乗る予定だったバスに追い抜かれました(笑)
待ってろよ〜今追い抜かれてもホテルに帰るのはチャリのが早いはずなんじゃ!
途中何回か休憩を挟みつつ、最後だけ坂と呼べるような登りがあり、そこだけ自転車を降り手で押しながら登ると、開けた土地に出ます。
ここまでくると寺はあともう少しです!
途中海抜17○mの看板を見つけたのですがこんな高いところに果たして海抜の看板は必要なのか…
そんなことを考えていたら到着。
次の仏木寺も自転車ならすぐそこです。
15分ほど自転車をこいで到着。
平坦な道ですが田んぼしかなく代わり映えもしない風景で、これ歩かなくて本当に良かったと思いました…
42番 仏木寺!
仏木寺は、四国八十八ヶ所の中で唯一動物を祀っている(?)お寺らしく、動物お守りを売っていたので犬を飼っている友達のために購入。
さて、あとは帰るだけ!
下り坂に入るとそこそこ時間をかけて来た道を一瞬で降りてしまい、緩かったから気づかなかったけど、やっぱりそれなりに登ってきたことがわかり驚きました。
帰ってから調べたら約200m。
帰りは本当にスイスイ進み、気持ち良かった〜!
ほぼこがずに市街地まで降りてくることが出来ました。
ホテルに帰り、ウェルカムドリンクのサービスがあったためレストランへ。
そこでテイクアウトもしていたため夕飯用に生姜焼きみたいなもの(とは)もついでにいただき、お部屋でいただきました。
後から知ったのですが、宇和島、鯛めしが有名だとか!
まだまだコロナ禍のため、外でいただく選択肢はなかったのですが、よく見たらルームサービスに鯛めしがあった😭😭😭
まぁしょうがないので生姜焼きみたいなもの()をおいしくいただいて、この日は終了しました。
明日はいよいよ松山まで出て、一旦遍路はお休みして福岡に行く予定。
今回の遍路の前半戦もいよいよ終盤。気を抜かずに頑張ります〜!
ニートが公共交通機関だけでお遍路してみた⑧
2日目
通算10日目。
今日は今回の一大イベントがあります!!!
それは…
いろりやさんのうどんを食べること!
水曜どうでしょうをご覧になったことのある方はお分かりになると思いますが、
いろりやがあるから四国を回っている
と彼らに言わしめたあのいろりやさんに今日は行く予定です!
大丈夫、今日は月曜じゃないしやっているはず。
いろりやさんのオープンは11時なので、それに合わせてのんびりスタートです。
まず宿から徒歩5分の37番岩本寺にご挨拶。
この岩本寺、四万十町のアピールの一環なのかよくわならないのですがとてつもないバエ寺になっていました(笑)
一度宿に戻り少しのんびりしたら出発。
この路線、基本的には四万十川に沿っていくもんで景色が素晴らしかったです。たまに海見えたし。
下車したら20分ほど歩くといろりやさんに到着。
ここが…!かの有名な…!!!
やってて良かった〜!
四国、事前に調べてやっていると思って行ってもやってないことも多々あるから着くまでは不安なんだよね。
着いたのはお昼前の11時半ごろ。
にもかかわらず大盛況で、10分ほど待ちました。
今回本当にこれを楽しみに四国に来たのでテンションぶちあがりながら、大根ぶっかけうどんを注文。
ちなみに軍団が食べたのはひやしぶっかけ天らしいですが、今回は本当に楽しみにしてたので自分が好きなものを頼んじゃいました。
うどん!
うまい!!!!!
正直これのために四国まわれるかと聞かれると迷いますがめちゃくちゃおいしかった〜!
地味に駅からの炎天下20分がきいていたので体にしみました…足りなかったので大盛りにすれば良かったと後悔。
ちなみに以前山田家さんのうどんは食べたことあるのですが…私は山田家さんかなぁ…
大泉さんは山田家さん、D陣はいろりやさんが好みのようですね。
はぁ〜!早く香川に行きたい〜!!!!
店内にはおにぎりで再訪した際の写真と色紙が飾ってありました。
お腹もいっぱいになり(なってないけど)、店内も相変わらず混んでいたので駅へ帰ることに。
ご馳走様でした!またいつか再訪できたらいいな〜!!!
駅に帰ってきたはいいものの、次の電車まで1時間。地元の中学生の女の子の恋話by方言を聴きながらひたすら待ちます。
やっときた電車に乗り込み終点の中村で下車。
今日は中村を起点に足摺岬を往復します。
バスまで少し時間があったので、この日お世話になるサンリバー四万十さんへ荷物を置きに行ったら、まだ少し早かったけど部屋に入れてもらえた!ラッキー!
部屋に入るとそこにあったのは…
マッサージチェアwww知らなかったのでびっくりw
急いで荷物を軽くしてバス停に戻ります。
中村から足摺岬まではバスで2時間。往復4時間…頑張ります。
もちろんこの路線もフリー切符が使えるのでありがたく乗車。
多分中村から足摺岬までまっすぐ行けば1時間くらいだと思うんですが、このバスはまぁ途中土佐清水という町に遠回りして寄ったり、なんでこんなところを走るんだと不思議になる海岸沿いのうっそうと木が生い茂る崖道をひたすらいったり、それこそ地域の足なので大通りから小さい集落にはいりまくってたりしたのでそりゃもう時間がかかりました。
やっとの思いで足摺岬に到着…!
38番金剛福寺!
敷地が広くお庭がきれいな寺でした。
観光地、更に連休ということもあってか今までで1番人があふれていました。
お仲間、いたんか……
さて、参拝なんてすぐ終わるのでさっさと帰りたいところですが帰りのバスまであと2時間もあります。
観光地といえども足摺岬、なかなか廃れておりいい感じ(とは)の飲食店もありません。
というか時間ももう15時をまわり、入ろうとしてもみんなもう閉めてました。早。
しょうがないので足摺岬を2時間ふらふら。
30分あれば充分でした。
ベンチに座ってゲームをしながらバスを待ちます。
やっとバスが来た頃には既にもうあたりも薄暗くなり、乗ってる間に真っ暗に。
これ昨日と全く同じパターンなんですが、暗い道をうねうねいかれて完全に酔いました。
今回登山がないので完全に油断してましたが、夜間に乗り物にずっと乗ってるのもかなりきついもんですね。
まさに修行の高知、思い知らされました。
中村に戻ったら宿の隣のレストランで四万十鶏をいただきました。いつも選ぶものが唐揚げになってしまいがちなのと、野菜もいただきたかったので蒸し鶏定食をチョイス。
宿泊特典で10%くらい割引になりました!やった!
ただずっと乗り物に乗っていただけですが想像以上に体力を消耗した1日でした。
部屋のマッサージ機でゴロゴロして早めに就寝。
明日は久しぶりに自転車を乗り回す予定!がんばるぞ!
ほんとは次の日のことも書いてもいいのですが更新速度落ちてしまったので1回区切ります。
読み返すとただの記録でつまらなすぎてわらう。
ここまで読んでくださったあなた、ありがとうございました。
ニートが公共交通機関だけでお遍路してみた⑦
第3回区切り遍路
前回の遍路で喫緊消化しなければいけない有休は消化し終わった私。
しかしまだ夏休みという鬼門が残っていました。
現在勤めている会社のルールは以下。
6月〜9月の間に自由な日程で3日間支給。
夏休みも有給休暇と同様、使わなければ期限と共に消えてしまうもののため、休みすぎですがどうにかして夏休みを取得していきたいと思います!(使命)
9月はそうSWがあります。
2021年は間に平日が3日あったため、そこに夏休みをあてて長期でお休みをいただくことにしました!
今回はお友達からお誘いがあり遍路の途中で福岡に行くという予定もありますが、遍路だけでみても今までで最長期間です。
早く帰りたいと思うことは安易に想像できますが夏休み消化のためとりあえず頑張ってみます。
初日
通算9日目。
なんと前日まで台風が猛威をふるっていた今回。
1回目、2回目も豪雨の直後だったしタイミングがいいのか悪いのか…それはのちにわかるのですが。
今回も昼過ぎの飛行機に乗り、高知龍馬空港へとやってきました。
順当にいけば次は29番国分寺なのですが、今回は前述の通り途中で福岡に行く予定があります。
順当に巡ると足摺岬付近で福岡に行かなければならなくなってしまい効率的ではないため、今回は先に四国の左下をやっつけて、松山空港から福岡へと向かうことにしていました。
途中竹林寺が見えました。山の上にある建物がそれです。
数日後に戻ってきてやっつけてやるからな!
高知からは電車に乗り37番岩本寺のある窪川まで行って本日は1泊の予定。
今回もJR四国さんのおとくな切符のお世話になります!
その名も、
四国西南周遊レール&バスきっぷ!!!
4日間6600円で高知〜松山間の電車バス乗り放題。
どのくらいお得かというと…私はこれで今回6000円ほど安く移動できました…驚異の半額…。
このきっぷはまだ販売中なので、公共交通機関でお遍路されている方には大変おすすめの切符です!
高知駅に着いた私は意気揚々とみどりの窓口へ向かい切符を購入しました。
しかしここは四国、そんなスイスイ進ませてはくれません。
なんと前日までの台風で土砂崩れがあり私が乗る予定だった特急は運休に…
その後の特急は2時間後。
こういう時に悪いことは続くもので、どうしようかな〜と駅前のベンチに座って考えているとあることに気付きました。
高知駅前には県の観光案内所があり、そこで無料で(!)電動自転車のレンタルを行なっていることを事前のリサーチで発見していた私は、後半の高知市街遍路はそれを活用して行うつもりでした。
というのも高知市街、コンパクトにまとまってはいるものの意外と交通の便は悪く、何度もバスを乗り換えたり、接続がうまくいなかったり時に歩くことも必要とされたので、高知の無料の電動(!!)自転車レンタルサービスは非常にありがたく、これを使わない手はありません。
先程横を通り過ぎた竹林寺も、小高い山の上にありますがあれくらいなら電動自転車でスイスイー!といけるはずです。
しかし。
その観光案内所が開いている気配がありません。
まさかと思いホームページを確認してみると…
9/26まで営業休止でした。
私が高知市街を巡るのは23,24。
やってしまった…
高知の蔓延防止措置が終わったのが9/12だったので完全に油断してました。
てか、蔓延防止措置終わってんだからいいだろおおおお!!!!!
予定している宿にレンタサイクルはあるのですが、完全に電動のつもりだったし2回も山を登らないといけないのでこれはかなりへこみました…
気を取り直して、とはいけるはずもないですがとりあえず今は今日の予定を考えなければ。
幸いにも運転が再開し、特急を待つより着くのが30分ほど早い普通に乗ることにしました。
改札を通る時に駅員さんに、「すごい時間かかりますけど大丈夫ですか???」と確認されたのですが、結局窪川まで2時間半もかかってしまいました。
高知でのんびりカツオでも食べて、到着は遅れるけど特急に乗って1時間10分ほどでびゅーんと行くのが正解でした。
すっかり暗くなり景色も見えないのでちょっと酔いましたw
ようやく窪川にたどり着き、駅のレストランで夕飯を頂こうと思ったらいつものこの仕打ち。
さすがに夜抜きはきつい。
窪川、事前に調べた時にコンビニがなかった気がするなぁ〜どうしようかなぁと駅前でも真っ暗な道を宿に向かってトボトボ歩いていたら視線の先にキラキラ輝くツルハドラッグを発見。
カップラーメンをゲットできました。ほっ。
本日お世話になるのは美馬旅館さん。
明治創業の歴史ある宿ですが、趣のある雰囲気は残しつつも、何一つ不便なく過ごせる宿で快適な夜をすごせました。
写真は次の日の朝にとったもの。
カップラーメンを食べてお風呂に入って、乗り物酔いでかなり疲れもあったのでこの日は早めに就寝しました。
明日から頑張るぞ〜!!!
ニートが公共交通機関だけでお遍路してみた⑥
今回の交通費
初日の記事で書き忘れたので、今回の移動についてふれておきます。
記載の通り3日間で徳島から高知まで移動する予定でかなり距離があったため、必然的に交通費がかさみます。
何かお得なきっぷはないかな〜とJR四国さんのウェブサイトをのぞいたところ、いい切符を発見しました。
徳島・高知・室戸きっぷ。
2日間徳島〜室戸〜高知間のJR・私鉄・バスが片道方面で乗り降り自由!
金額は5040円でした。
四国みぎした55フリーきっぷ、という3日間乗り放題5000円の似たようなきっぷもあったようなのですが、2021年8月現在は販売休止中。
私の工程的には2日間でも問題なかったため前者を購入することにしました。
なお、徳島・高知・室戸きっぷは
2021年9月30日で販売終了しているようです。
徳島駅で購入した時も、きっぷを伝えてもお兄さん「?」って感じだったので購入される方も少なかったのかな…
(購入に時間がかかり徳島ラーメンを逃したことは忘れよう)
みぎしたきっぷはあくまで休止中のようなので、再開が待たれます。
2日目
通算7日目。
宿を出発して24番最御崎寺を目指します。
「代行バス」と名前はついていますが、実際は始発はタクシー2台で運行されておりなんとなく得した気分になりました(笑)
もちろんフリーきっぷも使用できました。
終点の甲浦駅でバスを乗り換え、終点の室戸世界ジオパークをめざします。
ひたすら海岸沿いのくねくねした道を行くのにバスが結構飛ばすので、いつ左側の崖から海に落ちるかわからずカーブのたびに死を覚悟しました。
一緒に乗車した男の子は楽しそうにひたすら海の写真を撮っていたので羨ましかったです。
なんとか無事に終点に着いたらまたバスに乗り岬ホテル前で下車。そこから遍路道を登って最御崎寺へ向かいます。
ここで遍路道を選択したのには理由があります。
地図を見てみましょう。
※スカイライン入り口→上り口の間違いです。
本来ならスカイライン上り口から車道をのぼり、寺へと向かうのが私です。
しかし今回は次のバスが迫っており、更に逃すとしばらく来ない→本日の宿に辿り着けないという最悪の事態になってしまうため、泣く泣く遍路道を選択。
私の計算だと、10分〜15分はまけそうです。
岬ホテル前で下車。現在の時刻は8:21。
タイムリミットは約1時間。
うまくいけばギリギリ間に合う時間です。
レディ、ゴー!
勇み足で遍路道入口へと向かいます。
ひとつ不安がありました。
私は歩いたことないですが、草が生い茂ってとても歩けないような遍路道なんてザラにあります。
特に私が遍路を巡っていた時期は夏。普段さえ夏にお遍路する人なんて少ないみたいです。
更に新型コロナウィルスの影響もあって、今までお仲間にお会いすることなんてほとんどありませんでした。
さあ、登るぞ!
…
普通に無理でした。
こんなんなら初めから諦めてスカイライン上り口で降りればよかった。これは道とは呼ばん。
ここからスカイライン上り口までは1.2kmほどあります。
時間にして15分ほどはロスです。
一寸の望みをかけてせっせと歩きます。
途中室戸岬の先端を通ったので、四国1の朝の場所を探しましたが見当たらず…おかしいなぁ。
いったん諦めて最御崎寺へ向かうことに。
登るぞぉ〜
最御崎寺、甘くみてました。
これは登山でした。
ゼェハァ言いながら聖地を探していると…なんと2km手前のビシャゴ岩、という場所であることが判明。
もうこれは次のバスは諦めてタクシーで聖地と次の寺まで送ってもらお…
そんなこんなで30分ほど坂を登り最御崎寺へ到着。
参拝を終えると時刻は既にバスの時間。
タクシーをお願いして寺の入り口まで来ていただきました。
わたし
「少し戻るのですが、ビシャゴ岩に行ってから津照寺までお願いできますか?」
タクシーのおじさん
「えぇ?なんだってぇ?」
わたし
「ここなんですけど…(Google マップを見せる)」
タクシーのおじさん
「あぁ?どこだこれぇ?まぁ適当に行ってみるわ」
あまり有名な場所じゃないようでした(笑)
なんとか到着。
急いで写真を撮り再びタクシーに乗り込みます。
値段は確か2500円ほどだったので許容範囲!
25番津照寺。
次の寺まではまたバスに乗る予定。
しかし少し時間があるのでランチを食べてから向かいます。
室戸で唯一、入れそうな(?)ところを予め探していました。
おや…?
「入店は室戸市内のお客様に限らせていただきます。」
そんなあぁぁぁぁぁあ!!!
室戸、コンビニはもちろんランチの食べれる飲食店ありません。
もっと観光地化してるところだと思ってたんですが、本当に何もないところでした…
おいしそうな魚屋さん(生)はたくさんありました。
そんな訳で本日も昼は抜きです!
四国、まじで昼ごはん食べさせてくれない。
しょうがないので次の寺へと向かうことにしますが、ランチで時間調整しようと思ってたのに昼抜きになったため、次のバスは約2時間後。
バス停までの距離も2kmほどだったので歩くことにしました。
せっかくフリーパスを持っているのに2区間もバスを逃してしまいました。
貧乏性なのでぴえん。
炎天下の中30分ほど歩き、元々降りる予定だった元橋バス停に到着。
ここからまた登山です。
住宅街へと入っていくとこんな標識が。
→車道 2km
↑遍路道 0.6km
さすがにこれだけ差があると迷います。
悩んだ挙句に遍路道を選択!
歩けない道の場合最悪Uターンで大幅に時間と体力を消耗する危険もあります。
この選択が吉と出るか凶とでるか。
ドキドキしながら進んでいくと…
ギリギリ歩ける道でした。ほっ。
ちなみに私の歩けない道の基準は
- 草が生い茂っている
- 木が生茂りすぎてて日差しがはいってこない
です。重要。
30分ほどかけて金剛頂寺に到着。
汗をかくと色がかなり変わってしまうグレーのTシャツを着ていたため、背中側はすっかり、前もうっすら変色してしまいました…
26番金剛頂寺でした〜!
遍路道は落ち葉が相当に積もっていて、途中急なところもあり滑落しそうだったのと、バスの時間までも余裕があったため帰りは車道で山を降りました。
絶景。
またバスに乗り移動します。
元橋から乗車し唐の浜東で下車。
先人達の記録を読むと、バス停付近に荷物を預かってくれるところがありそうだったので、バスを降りたところからGoogleマップ先生の示す道の通りに歩いていたのですが、それらしきものは見当たらず。
いつの間にかのぼりに入ってしまいました。
その時は深く考えずそのまま山を登ったのですが、なんとアナウンスミスで1つ先のバス停で下車していたことが後日判明…
というのも次の神峯寺、太龍寺以来の遍路転がし、私にとっては初めて真剣勝負を挑む遍路転がしだったので荷物を預けることができればきっと少しは楽だったろうな…もっとちゃんと調べていけばよかったなぁと後から後悔しました。
あとぶっちゃけ神峯寺なめてました。
距離にしてバス停から4.2km。
この数字だけ見るとすぐ着きそうな感じがします。
先にも書きましたが神峯寺には遍路転がしの他にも異名があります。
「真っ縦」です。
ここで再び地図を確認してみましょう。
その名の通り道が寺まで垂直に続いているのです。
おわかりいただけただろうか…
「…あれかい?」
「ってあんた。あれの方に行ってるじゃない。どう考えたって!」
20年の月日が流れ木は成長し、夏なのもあり木は生い茂り見えづらくはありましたが、確かにそこに寺はありました。
気合を入れて、登山スタートです!
途中、何故か股引一丁のおじいさんに出くわしたりしましたが、基本的にはずっと一人。
車にも抜かされません。
すると突然、
バキバキバキッ!!!
誰もいないはずの空き地でいきなり草がなぎ倒される大きな音が響きわたって、超絶ビビり倒したりしました。
そして再び訪れる静寂。
あれがなんの音だったのかは未だにわかりません。
動物ではないと思います。
四国こわい。
しかしそんなこと忘れてしまうくらいにしんどかった登山。
必死に登っていると、町内放送で急にラジオ体操第一がはじまりました。
ちょっと元気になりました。
神峯寺の登山は、真っ縦なので常に傾斜がきつく休めなかったのがつらかったです。
こんなにきついのに全く休憩所やベンチがありません。
八合目?くらいまで登ってやっと小さい公園のような休憩スペースがあったので休憩。
少し休んで歩き出すと、公園から30mくらいのところにベンチがありました。
いやまだええわ!w
その先寺に着くまでベンチはありませんでした。
しかし最後の方は10m進んでは休んで、10m進んでは休んでの繰り返し。
タイミングよく母から頑張ってる〜?と連絡がきただけで泣きそうになるほど疲弊。
水筒の水もなくなり、あぁわたしはこのまま熱中症にでもなって死ぬのかもなぁなんて本気で考えていると、目線の先に駐車場が…!!!
つ、つ、ついた〜!!!
時間にしておよそ1時間40分の格闘の末、神峯寺に勝利しました…。
Tシャツはすっかり全部色が変わり逆にわからなくなりました。
駐車場の隣には小さな売店が。
死にそうになりながら水をくれぇ〜とここは砂漠の中のオアシスかのように店内に入ると、飲食店も兼ねているようでうどんをいただきました。
お昼を食べていなかったので、とってもおいしかったです。
もう登ってきただけですごい疲れてしまったので、帰りはタクシーでも呼ぼうかなぁなんて考えていたのですが、お店のおじさんがすごい親切な方で。
「今からくだったら、◯時◯分の電車だね〜!」
わざわざこの後の電車の時間を調べてくださいました。
店と駐車場は目と鼻の先。
タクシー呼んだらバレます。
徒歩での下山が確定しました…w
今日はもう宿に入るだけ。まぁ下りだけならなんとかなるでしょう。
ご主人にお礼をいい、少しだけまた急な坂を登って参拝しました。
言わずもがなの絶景。
納経所にて。
前に並んでいた方とお寺の方との会話が自然と耳に入ってきます。
「ここまでは歩いて来られたんですか?」
「はい!頑張って来ました!!!」
おやおや?
わたしが寺に着いた時には既にいたお兄さん。
うどん食べてる時に、下から登って来たような人は通らなかったなぁ。
数百円の駐車料金払いたくないくらい狭い心でお遍路してるんだなぁ…
御朱印をいただき、うどん屋の前を通って来た道を再び戻ります。
うどん屋の外では先ほどのお兄さんがたばこを吸っておられました…
さて、もうひと頑張り!
気合を入れて歩き始めて5分ほど経ったとき、後ろから来た車に声をかけていただきました。
「もし良かったら乗って行きますか?」
!!!
さっきのお兄さんだ!!!w
ありがたくのせていただきました()
さっきは心の中で悪口言ってごめん、全部撤回いたします土下座
完全普段着の私を見て、まさか登って来たなんて思わなかったようですが、うどん屋のご主人から話しを聞いたとのこと。
ご主人、ありがとう!w
あんなに大変だった登山も車に乗ればものの10分で麓につきました。
お兄さんは今日は反対方面の奈半利まで戻って一泊するとのことで、適当なところでおろしていただきました。
ありがとうお兄さん!
今日の宿は次の寺の最寄りののいち駅近くの温泉付きホテルです。
唐浜駅から電車に乗り40分ほどで下車。
ここで徳島〜高知切符もお役御免。
2 区間もバスに乗れなかったので元取れたか心配でしたが、帰宅後計算したら800円ほどは安く移動できており安心しました。
人の駐車料金にとやかく言える人間ではありませんでした。
駅前のコンビニで軽食を買い込み宿に入ります。
四国、というか関西方面だからなのでしょうか。
おにぎりが味付け海苔で、私はあまりこれを好まないので無意識に購入して後で後悔することこれで3回目でした…。
いつになったら学習するのか。
お世話になったのは高知黒潮ホテルさん。
疲れた体に広い大浴場は最高でした〜!!!
疲れもありこの日はすぐに就寝。
普段引きこもりなのに、登山×3、歩数にして3万歩はなかなかこたえました。
当初はあと数日寺をまわる予定でしたが、この時点でもう早く帰りたかったので今回は良かったのかもしれない…(笑)
3日目
通算8日目。
飛行機の時間はお昼頃。朝はのんびりできました。
今日はホテルから歩いて3kmほどの28番大日寺へ行って、ホテルから空港まで送迎していただく予定。
宿に荷物を置いて手ぶらで歩けたのがとても良かった。
私、自転車と同様歩くのも普段はそこまで苦には思わないのですが、なんでこんなにも四国は歩きたくないんだろうと思ったら多分荷物が重いからでした。
荷物、極力減らしてるのに何故か重い。
何故かと言いましたが理由はわかってます。
まず一番重いのがポーチです。しかしこれマスト…
次に重いのが納経帳!
見た目がかわいくてしっかりしてるものを選んだら重すぎてのちのち後悔しました。
車以外で遍路される方はお気をつけください。
本当に重いです。
あとは水を1リットルくらいは持つようにしてるのでなんだかんだで数kgは背負って歩くことになります。
しかし今日の荷物は納経帳だけ!
足取りも軽くなります。
しかし、写真はないのですが進んでも進んでも大日寺まで2㎞の看板が続き、永遠にあと2㎞なのではと少し不安になりました。
消えた障害物。
少し坂を登ると到着です。
28番 大日寺!
大日寺は納経所が素敵でした。
これにて今回の遍路は一旦区切りです。
短いながらなかなかハードな3日間でした!
有休残 0 \(^o^)/